ここ1~2ヶ月、カゥワーリーに留まらず、ナァト詠いの方々にも俄然興味が出ており、ちょいちょい眺めてるんだけど、その中で最近着目してるとこメモ。
…と、その前に、こういう方々、別途明確な他の呼び名があるのかないのか未だにわからず。
便宜上ナァト詠いとか勝手に呼んでるんだけど、詠うのは預言者を称えるナァトに限られてる訳ではないっぽかったり、ごくたまににハルモニウムも添えられたりする場で歌ってたりもある。
けど、「主に」ナァト的なヤツを音階のある楽器を使わず詠ってる方々のコト。某所で話題にでた、ハラルなMehfil。
で、着目してるのは、またもやおいらお得意の、メインじゃない部分。
完全にピンで詠う人もいるけど、実は相当な確率で影武者がいるんだよね。今日見てた動画のはすごくそれが解りやすく目についたので。
動画は上記。で、以下の画像の緑の矢印の人がそれ。
メインのナァト詠いさんは始まりから聴衆のおっさんにチューされるくらい大人気っぽく、そして、歌の途中途中で完全にマイクを口元から離してオーバーアクションで感じ入ってるジェスチャーとかするのね。でも歌は止まらない。
何故ならメインのナァト詠いさん共に、メインの邪魔にならない綺麗なハモりでずっと伴走してる影武者がいるから。いや、いつもここまで日陰者な訳でもない。曲の流れに応じて絶妙にHaq!やその他各種合いの手で会場の熱狂を高めたりするのもこの影武者だ。
よく見るのは普通に並列で座ってるけど明らかにメインが真ん中、サブはサブらしく脇、っていう図式が多いんだけど、この動画のシチュエーションの場合、影武者があまりに影武者すぎて、椅子の下。
位置的にもそうだけど、途中途中で視界も遮られてたりトラブルが起きたりで、メインの動きも確認しづらそう。だけどメインは気ままにフイっとマイクを口元から外す。時には目を離してトラブル対処中だったのに「オットトト」と繋ぎを詠ったり。
ちょっとこのナァトの役割分担みたいなののバリエーションももっと色々見てってみよう。
あと、こういうハラルMehfilでの詩詠み、リズムというかアクセントとして吸気に音を添えてるし、度を越したエコー(もう慣れた)も、じつはあのエコーありきで音出してるなーって感じがすごくある。
ので、昨夏までは生音で聴きたい聴きたい言ってたのに、いまや、カゥワーリーも、(機会があったら)ナァトも、あちら演者の理想のマイクセッティング仕様での演奏を聴いてみたいなーって境地に至った。
いや、生音は生音でとても素晴らしかった。あれはあれで何度でも聴きたい。多分どっちつかずな設定になると不幸な気がする。
ところで、ナァト詠い界隈になると俄然、カーディリー教団の人に行き当たる機会が増えるのは偶然なのか必然なのか。