昨年偶発的に知ったAbdullah Siddiquiくん。いや、偶発的ではないよな、そこまでアンテナ伸ばしてなくても行き当たる程度にsugeeeってのは、現地音楽界隈もそう思ってるが故。
そんなAbdullahくんが9月に初めてまともなMVをリリースしたんですが、それが、しかも大ベテランのMeesha Shafi姐さんとのコラボってので、もうブッたまげた訳です。
Abdullah Siddiqui, Meesha Shafi – Magenta Cyan
これだけの世界観のサウンドを作るラホールのAbdullahくん、まだ8月に20歳になったばっかり!はたちよ、はたち!!!ニポン人の目からだとあんまり20歳に見えないかもしれないけど!
〓2020/10/25追記〓
ヤバい、これ書いてからこの記事に気づいたんだけど、このMV、ロックダウン中にあいひょんで各自撮影したものを、これまたAbdullahくん自身が編集したものだって。
〓追記おしまい〓
楽曲をオンラインで発表しはじめたのが17歳から。
しょっぱなのから充分なクオリティだったけど、そこから更に進化してる。
おいら、基本は現地の母語中心な曲を掘ってるので、彼のような英語ベースな曲はそんなに拾わない。
ついでにポップスの中でも電子音寄りなサンプリング中心の楽曲は、国を問わず、そんなに萌え対象じゃないのね。
このMVは彼らしさはありつつも、普段の彼のテイストど真ん中…からは若干ズラしてる作りで、普段の彼の作品は、だいぶおいらの「非萌え対象」寄りなんだけど、彼に限っては、そういうおいら自身の個人的な好みを飛び越えてうぉぉ、って感じがある。
電子音中心とはいえ、全体的にとてもソウルフルな感じもあって、彼の声質と発音・発声の雰囲気的に、勝手にラホールのMaxwellとか思ってる。
もうひとこえしっくりしそうなミュージシャンが頭のどこかで浮かんでるんだけど、先日来、喉のどっかにひっかかって出てこない。誰だろう。
彼を最初に知ったのはこちらの曲。
Prosaic (feat. Faris Shafi) by Abdullah Siddiqui
ようつべに映像も歌詞もないのでSoundCloudにて。
まさにおいらの「非萌え対象」なのにめっちゃカッコよくて、ホントにパ人?って何度も確認したけど、そもそもがパの音楽プラットフォームで紹介されてたので知った訳で。いやいや、じゃあ、在外パ人?と思ったけど、しっかりラホールっ子と解って改めてびっくり。
で、YouTubeに諸々見に行って、以下の曲を視聴して、改めて「すんごい化け物出てきたのでは…」となってた。
Abdullah Siddiqui – Resistance
歌詞も曲もめっちゃよくないスか?
パ人アーティストが実は凄い(けどまるで知られていない)のは重々承知で、長い間残念に思ってきてた事なんだけど、それにしたって、ホントにオリジナル?こんな曲、USかUKになかったっけ?それのオレオレMixなのでは?ってググったりすらしたよ。
これって変な話、裏を返すとそれくらい欧米にありがちなキャッチーな曲調でもある、といえばそうなっちゃうんだけど、それでもこれ、シレっと欧米のラジオで流したら、誰も出処に疑問持たず、欧米の凄いアーティストに混じってすんなりヒットチャートに入ってもいいポテンシャルじゃないですかねぇ。
しかも、この楽曲発表当時は18歳よ!じゅうはっさい!
こちらはNescafe Basement出演時
萌えのないEDM系って、歌唱に関しても編集力すごそうだしねー、写真で言うところのフォトショされまくり、みたいなもんで、実際の歌唱力なんてわからんよねー、とか穿った見方しちゃうんだけど、ライブでこれよ?じゅうはっさい!(歳関係ないんだけどさ)
光るティンパニーはようわからんけど。
どうやら今月ノミネート発表のパキスタンのLux Style Awards 2020のSong Of The Yearにこの曲でノミネートされたみたいですね。
他の音楽アワードにも違う楽曲で選出されたりしてるようで、このノミネート曲 “Resistance” 以降にリリースしたアルバムもMeesha姐さんとのコラボも来年はあちこちで選出されるんじゃないかすら。
彼は相当に図抜けてるとは思うけど、ホントにパの音楽スゴいが止まらないっていうか、ネットやら何やらのせいでめっちゃ加速度上がっててヤバい。
Resources
あっ、いけない。
「あの」とか言いながらMeesha姐さんチラりとも紹介してないって思ってたんだ。
比較的最近のCoke Studioからこれだけ貼っとく。
Coke Studio Season 9| Aaya Laariye| Meesha Shafi & Naeem Abbas Rufi
前は気づかんかったけど、これももしかしてHeer Ranjhaの歌?