「黒子出演」という、普段ならどう考えても矛盾ワードなんだけど、実際そうなのでそうとしか言えない。
ここ数年、ちょこちょこと南亜細亜やコンゴ方面のイベントで、場当たり的、または計画的な黒子役になることは増えてたのですが、今回もその一環で、あくまで黒子として企画から鼻は突っ込ませてもらってたんでたんですよ。
メインテーマはあくまでインド。
なのですが、おいらは番外編パキスタンなパキスタン編の枠にてチラッとしゃしゃり出させてもらいます。
現実世界、主に政治とクリケットの世界では国境を挟んで犬猿の仲な隣国パキスタンですが、企画の話が出た頃に出版された、アジアハンター小林さんによる食べ歩くインド2巻セットでも、北・東編では番外編の、近隣国の料理として、パキスタンとバングラデシュは出てくるわけですよ。
そう、元はひとつの国。食も言語も文化圏も相当被っているので、政治的なあれこれを除けば、現在の国境線でぶった切る方が、不自然なんですよ。無理がある訳です。
そのノリで、パキスタンいかがスか~と振ってみたのが始まりで、取り敢えずはイベントサイトやら画像やらを作るついでにパのヒップホップのMVセレクション。
セレクションしちゃったら、あとヨロ~!…と思いきや、
「いや、パに関しては、うちらが伝聞で話すより、おまいが話した方がよかろう?おまいが話せ。」
「ぇえ~!」
みたいな。
そんなこんなでイベント中、束の間の黒子出演と相成りました。
印度もアツいけど、いわゆる現代音楽(ロック・ポップス・その他ローカルのワカモノ達も聴く方面)に関してはパキスタン、実は昔から相当レベル高いんですよ。
印度のイベント告知で書くのもナンですけど、南亜細亜じゃ他の追随を許さないレベルです。
今回はイベント自体がヒップホップ縛り、そしてインド側もエリア/言語ごと、という主題なので、番外編なパキスタン部分についても極力それを踏襲しているため、相当サラリとした紹介には留まりますが、それでも、番外編のパキスタンだけでも十二分に多様性を感じられると思います。
それ以外はこの更新頻度にムラのありすぎるブログで気が向いたら書いてきます。
考えてみたら、パキスタンのヒップホップに関しては今までここで書いてなかったな。
おいら、元々USヒップホップもヲタクだったのに(20世紀の話)。
…と、うっかりパの話一辺倒になってしまいましたが、印度側もマジでもりもり盛りだくさんです。
盛り沢山な上に、ホントにね、外すに外せない興味深い曲をあっちでもこっちでもリリースしまくってるんですよ。
何より、母数が違うからスゴくなるとスゴさスピードもとんでもない訳ですよ。めちゃめちゃ乱暴に言うと、ニポンの人口の10倍ちょいですからね。スゴいヤツらも単純計算で10倍、でも印度の平均的マインドの暑苦しさも加味したら少なくとも20倍以上が続々と現れてくる。
そんなヤツらが切磋琢磨してる、なんて考えたら、お尻ムズムズしちゃいますよ。しちゃいません?
実際、企画~セレクション始めてからMVを2つも3つも公開してくるアーティストも何人もいて、つくづく今の現地のアツさも同時進行で感じられてますねー。
このブログのカテゴリチラ見して戴ければお察しだとは思いますが、勿論、おいら自身、印パいずれも、昔ながらの古ボリ(古いボリウッドソング)もその他言語のフィルミー(映画)ソングも、各地方のフォークも古典も宗教歌謡もどれも大好きですが、南亜細亜のイマドキの音楽シーン、ホントにホントに今めちゃくちゃ加速度上がってアツくなってる真っ最中です。
どんな国でもそうですが、個人的には、醸成されつくして、洗練されつくして守りに入ってしまった文化よりも、黎明期~過渡期、一番ワクワクするんですよね。
いつまでもステレオタイプな南亜細亜に捕らわれてる場合じゃないですよ!いやマジで。
ナビゲーターの凡平さんのこの告知が今のところ一番ツボってるんですが、ホントに、騙されに来てみてください。
絶対いい意味で期待裏切られるから!